働くようになればわかる仕事場での業務内容

患者の変化をとらえられる心のこもった仕事が必要

MENU

看護師の仕事

 

2010年現在、全国にある病院の数は8670施設となっています。
開設しているのは、国や公的医療機関、社会保険関係団体、医療法人、個人など様々です。
入院施設が20床の病院もあれば、10000床以上のところもあり、規模も様々ですが、100床以下の病院もまだ半数ぐらいあります。
病院は、機能や設備などによって、特定機能病院、地域医療支援病院などに区分されます。

>>田舎と都会の違いはこちら

 

また、病院・診療所の病床のうち、長期療養を要するための病床として定めたものを療養病床といいます。
看護師として働いている人の71.6%は病院で働いています。
しかし、ひとくちに病院といっても、診療科目は複数にわたり、どのような部署に所属するかにより仕事は大きく変わってきます。
代表的な仕事場として「外来」「病棟」「手術室」「ICU」における看護師の仕事に注目してみましょう。

 

 

■外来
体調を崩して初めて病院にきた人、通院を重ねている人、健康診断を受ける人など、病院には毎日たくさんの人々が訪れます。
かなり症状の悪い人もいますし、慣れない病院に来て立ち往生する人もいるでしょう。
その人たちをまず迎えるのが外来の看護師です。
待合室の様子に気を配り、出来るだけ待たせないよう適切に対応しなければなりません。
診療にあたっては患者さんの介助をし、注射などの医療処置的をテキパチとこなし患者さんの状態にあった療養上の注意や薬の説明などをしていきます。

 

 

■病棟
病棟は、チームを組んで2交代、あるいは3交代の24時間体制で、入院患者さん一人ひとりの看護にあたる仕事です。
1日の仕事の内容は主に病状の観察や医療処置、患者さんの日常生活を支える世話や手助け、医師や薬剤師、理学療法士など他の専門職との連絡や調整、日々の看護の記録、申し送り、カンファレンス(チーム会議)などです。
患者さんの不安や苦痛の解消につとめ、出来るだけ早く回復できるように心身両面からサポートしていきます。
病院によって異なりますが、病棟には内科・外科・小児科・精神科・産科などがあり、所属する科や受け持つ患者さんの状態によって求められる看護の中身は違います。
症状の観察、医療処置や療養上の世話、心身両面でもサポートなどはどの病院においても基本となりますが、たとえば、慢性の病気を抱えていて入院が長引く患者さんの多い内科病棟では、病気の改善や治癒に向けて、入院患者さんのそれまでの生活習慣を変えてもらったり、退院後にもそれが維持できるように指導していくことも大切な仕事です。

 

小児科病棟では病気やケガの状態で子供たちの発育や遊びが出来るだけ保障されるよう環境を整えます。
妊娠・出産を扱う産科病棟ではどうでしょう。
生命の誕生は喜ばしいことですが、ときには切迫早産や合併症などによりリスクが伴う出産もあります。
また、障害をもって生まれてくる赤ちゃんもいます。
そのような時は、特にキメ細やかなケアが大切になります。

 

 

■手術室
病院には手術室専門の看護師もいます。
手術をうける患者さんの世話をするとともに、手術を行うチームの一員としてメスなどを医師に渡す直接的な介助と、手術室の機器の準備や環境に気を配る間接的な介助を担います。
手術の内容によって、担当の看護師を使い分けている病院もあれば、特に分けていない病院もあり、多少の違いはありますが、機器や器具類の正確な扱いをはじめ、緊急事態にも冷静に対応できる判断力や的確な動作が求められます。
また、担当する患者さんを手術前に訪ねて質問に答えたり、手術室の様子を話たりして、患者さんの不安を取り除く大事な役割も果たします。

 

 

■ICU(集中治療室)
ICUは救急治療で処置が一段落した重症の患者さんや、手術後も生命に危険のある患者さんを集中的に治療する場所です。
24時間体制で状態を観察し、急変にも迅速に対応できる準備を整えておきます。
1分1秒の遅れが命にかかわるので、確かな知識や技術、また常に緊張を強いられる仕事場です。
病棟と違い、患者さんと会話を交わすといった交流はほとんどありません。
しかし、目や唇などのわずかな動きに患者さんの訴えを感じ取るなど、変化をとらえられる心のこもったケアが必要とされています。